6. 経営層向け

営業社員が会社を好きになっちゃう仕掛け

営業組織を拡大させるための最強の下地

営業社員があなたの会社のことを好き・・・?

こちらも「社長のことが好き」同様に、かなり重要なキーポイントだと思っています。極端な話、会社のことが嫌いな営業社員と好きな営業社員がいたとしたら営業モチベーションにどのような違いがあるでしょうか。

あなたの会社を嫌っている営業社員はおそらく義務程度の行動はするでしょう。しかし、目標必達など必要以上の働きなどあり得ません。

かたや、あなたの会社が好きな営業社員ならあなたに喜んでもらうため、自分を認めてもらうために”義務” どころか”貢献” というマインドで、

会社を大きくしたい!
俺が会社を潰さない!

といった持続的なモチベーションで行動をするのではないでしょうか。その営業社員が生み出す価値はもちろんのことまわりの社員に対する影響も大きな人材となります。

『営業社員が会社のことが好き』という風土は『社長のことが好き』同様に営業組織を拡大させるための「最強の下地」だと考えています。

営業社員を会社好きにさせる

板割りってご存知でしょうか?そうです。空手家が模範演技などで板をパーンと割るアレです。

ずいぶん昔になりますが、あるセミナー(空手道場ではなく)で、体感する学びとして、参加者に板割りをさせると言うものがありました。

100人近い参加者が厚さ3cmの堅そうな板を老若男女問わず順番に割っていくのですがセミナー講師がまずコツを教えてくれます。その板割りのコツとは見えている板面を強く突くのでなく、板の10cm奥にもう一枚板があると思ってそれを突き破る。というものです。

しかし、言われたとおり素直にやってみると私はもちろん、か弱そうな細身の女性なんかでもパーンと真っ二つに割れてしまったのです。面白いのは、それを見ていたガタイの良い男がふんと言って、力で割りに掛ったら割れなかったことです。

セミナー講師が伝えたかった事は2つありました。

1.コツを学べば、遠回りせず目的を達成できる。
ビジネスでも何でも、闇雲にバタバタ始めるのでなくまずはコツを探し学んでから効率よく動きましょうというもの。

2.手に入れたい成果より高い目標を狙えばそれは手に入れられる。
年収1000万にしたいのなら、その奥の1500万に狙いをさだめそれに相応しい仕事をする。そうすれば1000万なんて当然手に入れられる。

コツの習得や高い目標設定はもうあなたがやっているでしょうし、ここで言いたい事はそれではありません。

私はこの時、スゴク良い事がひらめいたのです。その、たった一つのひらめきによって会社が大きく上昇気流に乗りましたので、あなたの会社にとっても大きなきっかけになるかもしれません。

社員のハートを射抜きたければ奥のハートを射抜く

そのヒラメキとは「割りたい板」を「射抜きたいハート」と考えてみたら・・・でした。

経営者の場合、射抜きたいハートとはもちろん女性・・・
ではなく社員です。つまり、営業社員のハートを掴みたければ10cm先のハートを掴まなければならない。ということです。

では、その10cm先のハートの持ち主は誰なのか・・・
それは営業社員のご両親。あるいは奥さん(ご主人)そして社員の友人たちです。

営業社員のハートをズバーンと射抜きたければ、そのご両親や家族、友人のハートを狙わなければならない。やはり、一番信用できて、一番嬉しいのはプライベートの場で周りの人たちからこう言われることですよね。

「あなたの会社は良い会社だよね」
「すごく羨ましいなぁ」
「それはかなり恵まれてるよ」

それは、お客様が売込みにきた営業マンの言葉より「お客さんの声」や「クチコミ評判」こそが真実と考え、重要な判断材料にするのと同じです。

会社にとってはお客様の声が重要なように、経営者にとっては、社員のご両親や家族、友人の声が重要なのです。

会話のネタを提供する

では、どうするか。

会社がお客様の声をもらう時と同じで、そういう会話シーンが生まれるように「会話のネタ」を提供すること言わば「欲しい会話のシーン」から逆算して仕掛けを考えます。

営業社員が周りの人にちょっとした自慢で言いたくなることを仕掛け、それを聞いた相手から先ほどのようなセリフがでれば成功です。

例えばこんな感じで。

社員:うちの会社って○○○なんだよ
周り: へぇ~良い会社だね羨ましいなぁー。うちなんて、もう全然ダメだよ。
社員:(・・・そっかぁ。うちって良い会社なんだなぁ。結構、恵まれてたんだ)

6つの具体例

1・バースデイ休暇

社長から新入社員まで、誕生日は強制的に休みです。(もちろん給与はそのまま)休日と重なれば仕方なくズラしますが、原則、誕生日の当日です。

何かの用事や旅行で有給休暇を使うとか、病気で休むのと違って平日にポカンと休みが入ったらどうするでしょうか。大手のモチベーション調査会社が全国20歳~34歳の会社員に対して行なった調査によるとやる気のでる会社の施策について、なんと1位が「有給休暇以外の休日制度」でした。

2・社員へお歳暮

社員から上司にお歳暮を贈るというのはありますが、会社からすべての社員に、今年も1年お世話になりましたとお歳暮を贈ったら、なかなか結構な話題性があります。

そもそも、お歳暮をもらった経験のある人はほとんどいませんから配偶者も喜びますし、年末、両親におすそわけで持っていくかもしれません。このお歳暮3,000円のハム詰め合わせです。たった月給250円アップするのと同じですが、費用対効果はどれほど違うでしょう。

3・フリードリンク、フリースナック、お取り寄せスイーツ

ウォーターサーバーでも良いですが、できればドリンクバーやコーヒーサーバー。

それに、日持ちのするスナック類や、月に1度、日持ちしないスイーツをお取り寄せ、家族にもって帰ってもらう。たかがこんな事ですが、特に、女性社員はこういう事が自社自慢になるのです。

4・出産祝い

定番ですが奥様(営業本人)が出産されたら思いっきり祝います。

5・ネーム入りモンブラン

「2023年Award Tanaka Tarou」
みたいなネーム入りのペンを出すと、契約時にお客さんとの会話が生まれる可能性があります。

「僕、一応去年トップセールスだったんですよ」
「すごいね田中君、会社から大事にされてるね」

みたいな感じです

6・楽しい肩書、顔写真名刺

お客さんと名刺交換する時に

「一番元気な平社員   鈴木 正志」
「部長(ナンバー3)   田村 毅 」
「3児のパパ      田中 太郎」
「好きな言葉は情熱です 福田 賢治」

という楽しい肩書入りで顔写真付きの名刺があったらどうでしょうか?

おそらく100%会話が生まれ、印象に残ります。

名刺印刷の追加コストはタダですし。本人もそういうアイデンティティーになりますからやらない手はありません。

アイディアは無限

実際に私がやってきて効果があり、仕組みにした一例を挙げましたが、これは是非あなたにも考えて頂きたいです。

・営業社員とか奥さんが喜ぶシーンってどれがあるか?
・営業社員の御両親が安心するシーンってどれがあるか?
・営業社員の友達がうらやましがるようなシーンってどれがあるか?

・・・では、シンキングタイムスタート!!笑

まとめ

営業社員のハートを射抜くために「社員のハートを射抜きたければ奥のハートを狙う」でした。

実は、その社員のハートの手前にもう一つハートがあります。それがお客様です。自分の会社が大好きな営業社員と、会社に不満を持ってる営業社員。お客様のハートをつかむのはどちらでしょうか。

そういう意味で、順番はこうなります。

「お客様のハートを射抜きたければその奥の社員のハートをまず射抜く」
「さらにその奥の家族や両親・友達のハートを射抜く」

結局、お客様主義への一番の近道は
「社員の奥の家族や両親・友達のハートを射抜く」
とこうなるのです。

これは学者が机の上で考えた理屈話ではありません。

すべて私が実際にやってきた検証済みの方法ですし営業社員が会社のことが好きになるわ、会社の利益はどんどんでるわで経営者にとっては非常においしい仕掛けだと思います。

是非、トライしてみてください。

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