営業インセンティブ
営業インセンティブの中でも特別な賞。
どの企業も社員のやる気を出させるために設けるべき「 社長賞 」にフォーカスします。
社長賞 という特別な営業インセンティブ
例えば、「目標達成賞」であれば、この数字をやればこれをあげるよという賞ですが、 社長賞 だけは明確な基準を設けない方が効果があります。
また、
- 社長が嬉しかった時
- 社長が感動した時
- 社長が感謝した時
など数字だけではなく、漠然とした感じで出すと効果的です。
「 社長賞 」を出すコツ
「イルカの調教」ってご存知ですか?
あのイルカの調教ってどうやっているかと言うと尾ひれで立ち泳ぎをさせたり、ジャンプしてボールを突いたりを一つ一つ一生懸命訓練しているのではないんですね。
イルカは元々ポテンシャルとして色々なことができますけど海にいるイルカが芸をして泳いでいるわけないですよね。
どうやるかと言うと、まず、たまたま欲しい動きが出たときに魚を与える。そうすると、学習能力が高いのでこの動きをすれば魚がもらえるのだと一度マスターします。
しかし、あるとき、同じ動きをやってもあげないようにします。
そうすると、イルカは混乱します。あれ?この動きで魚をくれるんじゃないの?という調子で。そして、頭が混乱し、違う方法をやり始めるんですね。
それで別の欲しい動き背面泳ぎが出たときにまた魚をあげる。
それで、それも一度マスターします。
しかし、またある時、同じ動きをやってもあげない。
そのような感じで、理解と混乱を作りながらどんどん新しい動きを引き出していって、それぞれを魚と笛のパターンで関連づけて覚えさせていく。
イルカはどうやったら魚がもらえるのかわからないから、調教師が見たそうなことを色々なことをやってみるということなんですね。
イルカの調教的 社長賞
社長賞 というのは、あるとき凄い数字をやったときに出す。
そして、社員の中で、その数字を出せばもらえるのかなと思うのですが、しかし、次の時はその数字をやっても出さなかったりします。
そのほかにも、事務員さんがある時、 社長賞 をもらったりします。
一見、まわりの人はなぜ貰えたのかわからないけど、 社長賞 を出した理由の説明として実は彼女は毎朝掃除のおばさんに挨拶しありがとうと感謝の言葉を伝えている。
そして、そのおばさんは彼女のことが好きだということが私が見ていてもわかる。それが嬉しくて 社長賞 ですと。
あれが出来る人は、お客さんにも周りの仲間にもやっていると思う。と。
なので、
達成賞のようにこれをやれば貰える!というパターンではなくしましょう。
社長賞 の目的
社長賞 の目的は
賞を出して社員に喜んでもらえる事ではなく、
- どうやったら 社長賞 が貰えるのだろう?
- どうやったら社長が感動するのだろう?
と、社員が考えて、色々なことをトライしてくるようにさせることです。
そのようなことで、明確な基準を決めずに賞を出すのですが、それが出来るのは唯一、 社長賞 だけかなと思います。
これは私が勝手に決めて出すものです。ということですね。
社長賞 の中身
とはいえ、人間は自分にメリットがないと動かない生き物です。
なので、社長賞の出し方もそうですが、中身も大事になってきます。
社長賞は特別なものですから、お金でなく、相手にとって、特別感のあるものがいいです。
(例)
- 社長夫婦と社員の家族で会食
- 社長とデパートに行って買い物
(靴、スーツ、シャツ、ネクタイ) - プライベートで遊ぶ
正直なところ、かなり手間と時間がかかって大変ですが、それでも、こういう事は営業マンにとって非常に想い出に残りますし、取れなかった他の営業マンの刺激にもなります。
だから社長賞が特別な賞になり、だから皆、社長賞を取りたいな
社長を喜ばせたいなと自然と思うようになります。