少し以前の話になりますが、2000年(35歳の時)に創業して、経営も非常に上手くいっていたシステム販売会社を手放し、2008年(43歳)、自分の創り育てた会社から完全退職しました。
簡単にいえば、M&Aでの売却による、アーリーリタイアです。
年商は10億を越え、ありがたいことに、役員報酬1億を取得してもなお、会社に十分な利益を残せていましたが、それでも社長の座を降りました。
なぜ、安定して儲かっている会社を辞めたのか?
誤解を恐れずに本音を言うと・・・
「飽きたから」です。
当面の目標としていた年商10億を達成し、次は15億!20億だ!いや、年商100億を目指すぞ!と言っている自分に、ふと疑問を持ってしまったのが始まりでした。
「ん?俺は、何で100億を目指さなきゃならないんだろう?」
「年商を増やすほど、社員を増やすほど、責任も危険度も増えるのになぜ?」
「本当は、経営者仲間に対する見栄とか嫉妬じゃないのか?」
本記事の構成(=もくじ)
毎年、苦労して年商を伸ばす事に、いったい何の意味があるのか?
器の大きい社長であれば、そんなことに何の疑問も持たず、でっかいビジョンに向かって突き進んでいけるのでしょうが、私はそこで立ち止まってしまいました。
「これって結局、ラットレースにはまっているのではないか?」
「ビジネスは人生の一部でしかない」
「儲けることは手段であり、より良い人生を生きるのが目的なのだ」
そう思ったのと同時に、経営者としての出口戦略を模索し始めていました。
約1年後、自分が創った会社から立ち去る日を迎えたのです。
会社を成長させるのは、社員の所得を増やし、安定と成長の機会を与えるためでもあります。
ただ、理屈ではわかっていながらも、肝心の社長自身が、もう、数字を上げ続けることに興味を失っていては、会社は停滞どころか減退の下り坂を歩む以外にありません。
「社長が交代していく」というのは自然なこと
厳しいビジネス環境を生き延びていくとなると、「社長が交代していく」というのは、自然な自浄作用ではないかと思います。
とはいえ、「社員の誰かに社長を任せても上手くいくようには思えない」
私もそう考えていましたが、事実、私が退職した後、生え抜き社員である後継社長は、今なお、さらに業績を伸ばし続けています。
ある程度のテイクオフをすませた会社であれば、案外、他の誰かがやっても上手くいくものではないでしょうか。
今はこう思います。
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