1,200円
プレジデント社
- 第1章 社員の残業を減らしたければ「IT」に頼りなさい
- 第2章 「IT×心理」で売上を伸ばす
- 第3章 人の「心理」がわからない社長は「IT」で失敗する
- 第4章 「IT投資」には儲かるツボがある
- 第5章 デキる社長はITツールを5台、持ち歩く
- 第6章 「エナジャイザー」で社員のキャラを把握せよ
- 著者 小山 昇 氏
- 全国の経営者でつくる「経営研究会」主催。
- 株式会社武蔵野は2000年日本経営品質賞、2010年国内初日本経営品質賞2度目の受賞。
- 現在パートナー会員720社以上の会員企業を指導、日本経営品質賞受賞の軌跡、中小企業のIT戦略、実践経営塾、実践幹部塾と、全国で年間240回以上のセミナーを行なっており、講演は明日からの仕事に役立つように、と実務を中心に展開される。
「セールスパフォーマー」で見える化すると残業が減る!
武蔵野は2016年夏、さらに残業を減らすための新ツールを導入した。「セールスパフォーマー」です。
これは成績グラフをモニターに表示するツールです。紙をモニターに置き換えただけでなく、契約が取れたら速報として他の社員にメールで通知されたり、モニターにアニメーションが流れたりします。
今までは自ら見に行かないとわからなかった情報が、プッシュ型で向こうからくるようになった。
この仕組に変えて刺激を受けた社員が大勢います。
「見える化」は効果バツグンです。
グラフは顔写真付きで、誰の成績が良くて、誰がイマイチなのか、パッと見ただけですぐにわかります。
誰だって悪いほうに自分の顔写真があるのは嫌だから、自然に頑張るようになる。
紙とIT、両方のいいところを利用できるが「セールスパフォーマー」です。
わが社では、このツールを残業削減にも応用しています。
残業が長くなるほど退社する新入社員が多いことを肌で感じていました。
新人にイキイキと働いてもらうためには残業を減らすことが大事だと考え、このツールで残業時間も「見える化」したらと弊社の部長に提案した。これも効果抜群でした。
「見える化」で他店と競う環境ができ、以前にも増して積極的に残業削減に取り組むようになった。
特筆すべきは、契約速報と同じように全員退社速報が流れる点でしょう。 営業所でぼんやり仕事していると、「A点は全員19時前に退社した」と速報が流れるので、「やばい、うちも早く帰らないと!」と、店内にいい意味での緊張感が漂います。
昔は「長く残業するほど頑張っている証拠」という空気でしたから、一八〇度の転換です。
この仕組は2016年8月にスタートさせたばかりですが、これまでのところ、どの支店も前年同月比で2~3割は残業が減っています。